「 人生会議 ?」「 ACP? 」炎上したあの騒動を振り返り、再び考える

「 死 」

それは、自分には関係ないことなのだろうか?

他人事? いや、自分のこと。

では、自分はいつ最期の時を迎えるのだろうか?

10年後? 20年後?
それとも、もっともっと遠い未来?

それとも、 来年?

まさか、、 今週?
もしかして、明日? 今日‥‥、

いや、自分はまだ死なない

‥それとなく、「死」と向き合うことを避けている自分がいる。

そう。「 きっと自分にはまだ関係がない 」

気持ちのどこかでそう思い込み、そう言い聞かせて…

あなたは、

‥‥どうですか?

「延命治療」 希望する? しない?

だれでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性がありますよね。

想像するのはつらいかもしれませんが‥‥

いつもと変わりなく起床し、いつも通りに出勤(通学)。
歩いて駅に向かう途中、後ろから誰かに殴られたような激しい頭痛。
おそらく、近くの人が救急要請。
救急車で病院に搬送。
病院職員はあなたのカバンの中から身分を証明するものを探し出し、
知人?家族?に連絡してくれた。

家族が駆け付けた時には、あなたには意識がない。

一日たっても、数日経っても。数週間数か月後も

「このまま、意識が戻ることはないと思います‥‥」

家族は、

・洗濯物などのため、頻回に病院訪問

・病院からは「退院」を促される

・長引く入院による、家族の「経済的負担

  いつまで続くかわからない介護生活

  延命治療

そのときに、あなたは何を考えますか?

でも、この時にはもう、

 自分の思い、伝えられないんですよね

命の危険が迫った状態になると、ほとんどの人が自分の思いを伝えられなくなります。

自分が望む、治療行為や延命治療、その後の介護のこと。

自分の思い、
伝えたい感謝の気持ち。

 あなたは、どのような「 最期 」を希望しますか?

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「 人生会議 」 とは‥?  「 ‥‥ACP? 」

「 もしも… 」の時のために
あなたが望む医療やケア(介護など)について

今、向き合い・話し合えるうちに
家族など大事な人たちと思いを共有する取り組みのことを、

ACP(アドバンス ケア プラニング) と呼びます。

心身の不調は、必ず誰にでもやってきます。
もしかしたら、その時は”突然”かもしれません。

じぶんが希望する医療やケアを受けるために、
大切にしていること
望んでいること
どこで、どのような医療・ケアを望むか、

残す家族に身体的経済的な負担をかけたくないから、望まない医療など 

これらを自分自身で考え、日頃から周囲の信頼する人たちと話し合い、自分の考えを共有することが重要です。

なぜ11月30日が「人生会議の日」なの?

「 アドセンス ケア プラニング 」
この名称を、もっと親しみのあるものにしようと、厚生労働省が愛称を広く募り、2018年11月に誕生したのが、「人生会議」という言葉です。

  い(1)い(1)みと(30)り
  い(1)い(1)みと(30)られ

このゴロから、11月30日が人生会議の日となりました。

そして、

今年11月下旬、あの騒動が起こったのはまだ記憶に新しいのではないでしょうか‥‥

人生会議「大炎上」騒動!! でも、きっとこれでよかった。

【 人生会議 】
命の危機が迫った時、想いは正しく伝わらない 。
「もしものとき」のための話し合い

このことを周知しようと厚生労働所が作成したポスターに、多くの批判が集まり、
配布が中止される騒動となりましたね。
たしかに、吉本芸人の小藪千豊さんがモデルのポスターは、すごくインパクトを与えるものでした。

死期が近い人に扮した小藪さん。
命の危機が迫ったら、「思い」も、伝えられなくなる‥
だから、
そうなる前に、「人生会議をしよう」

そのことを訴えた内容です。



このポスターに対し、
関係団体や一部の医療関係者から「恐怖をあおっている」など批判の声が上がりました。

それを受け、厚生労働省はウェブサイトの公開と自治体への配布の停止を決定しました。

その後、SNSを中心に、「厚生労働省は公開を停止すべきではない」との声が広がり、大騒動となりました。

この騒動のおかげ?で、多くの人の目につき、情報となることで、

「 人生会議とは何か? 」


そのことに向き合う大きなきっかけとなったのは事実だと思います。

” 炎上 ”はしたものの、
いや、逆に多くの国民が目に・耳にしたことで、
「人生会議って、なに!!?」と、ACPが広まったのも事実ですよね。

医療関係者には、準備ができている

ここまで、「人生会議(ACP)」について話してきました。

医療や介護に従事していない方は、
小藪さんのポスター騒動で初めて「人生会議」を知った
そんな方が、きっと多くいらっしゃると思います。

でも、じつはずっと前から国はこの重要性を公開していました。

病院にかかった時に請求される医療費の根拠となるのが、「診療報酬」。
全国ほぼ一律料金で、2年に一度大きく見直されます。

2018年の診療報酬改定で、病院や訪問看護の指定要件の一部として
しっかり示されていたんです。

それが、次のガイドライン

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン

以下の施設基準では、
ガイドラインを踏まえて、看取りの指針をあらかじめ定めていることが、算定の要件となっています。

・療養病棟入院基本料
・地域包括ケア病棟入院料・入院管理料1と3

また、「在宅ターミナルケア加算」「訪問看護ターミナルケア療養費」の算定においては、
「ターミナルケアの実施については、ガイドライン等の内容を踏まえ、患者本人及びその家族等と話し合いを行い、患者本人・家族等の意思決定を基本に、他の関係者との連携の上対応すること」との要件が加えられています。

じつは、すでに「人生会議をするように」
制度としてスタートしていたんですね。

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【配布取り止め!】小藪さんポスターを紹介!!

患者団体等からの批判が相次ぎ、
配布直前に取りやめとなった吉本芸人小藪さんのポスターにあるメッセージ。

写真なしで((笑))メッセージだけを読んでいくと、
素直にそう思うことができそうですよね。


「『 人生会議 』しておけばよかった」

以下、メッセージそのままです。

まてまてまて
俺の人生ここで終わり?
大事なこと何も伝えてなかったわ
それとおとん、オレが意識ないと思って
隣のベッドの人にずっとしゃべり続けてたけど
ぜんぜんわらってないやん
声は聞こえてるねん。
はっす!
病院で
おとんの
すべった話
聞くなら
家で嫁と
子どもと
ゆっくりしときたかったわ
ほんまええ加減にしいや
あーあ、もっと早く
言うといたら良かった!
こうなる前に、みんな
「人生会議」しとこ

命の危機が迫った時、
想いは正しく伝わらない。

「もしものとき」のための話し合い
人生会議

人生会議は、残された家族のために

わたしは医療従事者で、何年も前からACPのことを耳にしていましたので、
批判の声にはすごく驚きました。

何を逃げているんだろう?と。

誰でも批判はできる。

それは、「死」が、自分に関係のないことだから?

明日かもしれない、いやそれは、今日かもしれない。
「死」に、向き合い、その時のことを話し合う。

だから、向き合い、話し合おう。

 延命治療

  末期状態での、家族による救急要請

   長引く入院による、家族の経済的負担

この事実に向き合い、
家族に負担を、迷惑をかけないために。

考えて考えて、決めた後に、
その考えは、変わっていいんですよね。

たいせつなのは、普段から話をすること。

だからわたしも、

 「人生会議」 しとこ

公開が取りやめとなった、今は幻の小藪さんのポスター

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